東の果ての公開日誌

ネットに不慣れな表現好きによる欲求放出の庭

長い闘いの果てに負け?

長い闘いに終止符を打ちました。

新居のカラーリングやイメージに合わせて、手持ちのダイニングテーブルとイスの色を変えたいと思い、今年の春から塗装し直していました。

 

作業をスタートしたのは、家族全員で隔離生活をしていたときでした。

もとの塗装を剥がすための紙やすりがけ(サンディング)から始めました。

そのあとはテーブルとイスを生活で使いながらの作業だったので、家族がいない時に少しずつ進めてきました。

サンディングは根気と体力を想像以上に要求されるものでした。

できるだけ短時間で終わらせるために粗い#60の紙やすりを使ってしまいましたが、そのために仕上がりはやはり悪くなりました。

 

カラーは「アンティークワックス」(色はチューダーオーク)というものを使いました。

液体の塗料だと垂れる心配があるので、クリーム状の塗料は使いやすいと思いましたが、伸ばしたりするのに思ったより体力が必要で、しかもムラなく塗るのがちょっと難しいです。

その上雑なサンディング(木の目と違う方向にかけるなど)をしてしまったので、細かい凹凸の多い部分にワックスがよく染み込んでしまい、その部分だけ色が濃くなってしまうという現象が起きました。

木口の部分にもワックスが染み込みやすいので、テーブルのサイドの面や角などは色が濃くなってしまいました。

ワックスを塗っただけでテーブルを使ってみると、温かい料理を置いた部分や油がついた部分のワックスが溶けてしまって、どんどん劣化してしまいました。

 

いろいろ考えたあげく、和信ペイントの「水性ウレタンニス(つや消しクリア)」でワクスをコーティングすることにしました。

最初は剥がれにくくて良いと思ったのですが、やはり熱いものを置いたり少し強くこすったりすると簡単に剥がれてしまいました。

再度紙やすりでニスとワックスを全部削り落として塗り直しましたが、結果は同じでした。

二度のサンディングで心が折れてきてしまいましたが、お茶を入れるためにガラス製のポットに沸騰したお湯を入れてテーブルに置いてしまい、その時に一瞬で剥がれたのを見て、塗り直すことを決心しました。

 

今度は完全には塗装をはがさず、さっとニスの上から#240でサンディングをした上に、アサヒペンの「水性高耐久2液ウレタンニス(ツヤ消しクリア)」を塗りました。

ネットで調べて、耐熱温度が100℃だと書いてあったからです。

でも値段が高くて、かなり大きなホームセンターでしか売っていない感じでした。

テーブルは1度塗りしたあとで1週間くらい使ってから2度目の塗りを行いましたが、1回目の塗りが厚すぎたせいか、一部剥がれてしまったところもありました。

2度目を行ったあと剥がれは発生していませんが、最初のニスよりは強い感じなので、ちょっとドキドキしながら剥がれないことを期待しています。

 

最初に塗ったニスよりも、ツヤがなくてしっとりした感じです。

写真の右側が自分で塗装したものです。

DIYが少しでも得意な人が見たら、「なんじゃこりゃ」というくらい下手で雑な塗装だと思います。

しかも3回も全剥がしをするのがイヤだったために、ワックスまで剥がれた一部だけをサンディングして、まだらに塗装し直すという絶対ご法度なことをやってしまっているので、ムラだらけです。

 

終わってからこうすればよかったと思うのは、色についてはワックスではなくて、オイルステイン(水性オイルステイン)などの色が気に染み込むものを使った方が良かったかもしれません。

塗装の強度を上げるために、思い切って全部油性の塗料を使っても良かったかもしれません。

もうあとの祭りです。

 

でも様々な知識と経験が身につきましたし、案外楽しいことも多かったです。

ムラだらけですが、新居のデザインにはよく似合うと思います。

「またやれ」と言われたら絶対に嫌ですが、何か似たようなことをやる場合は活かしていきたいです。

このままニスが剥がれずに、無事新居に移動して、ヨーロピアンクラシックスタイルの生活に移れるといいですが...