東の果ての公開日誌

ネットに不慣れな表現好きによる欲求放出の庭

はて? 朝ドラがこんなに面白くていいのかしら。

NHK連続テレビ小説「虎に翼」にはまりました。

僕はいわゆる「朝ドラ」はあまり見ないですし、面白いと思うことはあっても毎回必ず見ようと思ったことはありませんでした。

深夜に再放送されていたのを、テレビをつけた時にたまたま見て惹きつけられてしまいました。

 

僕は伊藤沙莉さんの演技が好きなんでしょうね。

演技がうまいというだけでなく、何か人間味を感じさせる演技の味がサイコーで、彼女が出ているだけでもドラマがだいぶ面白く感じられるんですよね。

僕は「江戸っ子」っぽい性格が好きなので、ちょっとそれに近い感じを出しているようにも感じます。

同じ伊藤沙莉さんが主演していたNHKのドラマ、「いいね!光源氏くん」にもはまりました。

何度か再放送を録画失敗していた番組で、全話をすべて見られていないのですが、今度また5月に再放送があるようなので、それも楽しみです。

 

もちろん「虎に翼」は伊藤沙莉さんだけでなく、脚本や演出もすばらしく、しかも今までの朝ドラとはかなり毛色が違う印象を受けます。

今までの朝ドラは、正直「奇をてらっている」というようなイメージを受けることが多かったですが、今回のストーリーや感情表現などは、派手さが少なくて実直な印象を受けます。

老若男女が見るためか、ストーリーや感情表現をあまり複雑にしていない感じがするのですが、それでもなぜか深みを感じさせます。

特に最新の第3週は、主人公と一緒に法律を学ぶ仲間たちが互いに深いところで信頼を寄せ合っている関係性がうまくしっかり描かれていて、心に染みてくるものがありました。

お互いを真の意味で「認め合う」というところに、僕はやられてしまったのだと思います。

第3週の最後は登場人物の様々な気持ちの高ぶりが重なって、僕は何の予兆もなく急に泣いてしまいました。

それも「感動的な場面」というようなところではなく、主人公たちが戦ってきた問題がふと解決した瞬間にそうなりました。

ドラマや映画であまり泣いたことはありませんが、こんな泣かされ方をしたのは初めてです。

 

最近はこういった味付けが少しずつ主流になってきている気もします。

先月まで放送されて僕も非常にはまっていたアニメ「葬送のフリーレン」も、これに近い味付けだと思います。

最近の映像作品は競争が厳しいでしょうからね、つまらない作品は作れないという状況になってきたのでしょうか。

視聴者にとっては非常に良い時代が来ようとしていると思います。

ただ、あまり見たい作品が増えすぎてしまっても、限られた人生の中では困るばかりになってしまうと、最近よく感じています。

それこそ「タイパ」を求めるような事態になってしまうと思うので、良い作品はじっくりと味わいたいものです。