東の果ての公開日誌

ネットに不慣れな表現好きによる欲求放出の庭

ダークサイダー

遅ればせながらようやく「スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け」を見てきました。
年末にターミネーターを見たときに、予告でスターウォーズを見たくなったと書きましたが、あれからBlu-ray(エピソード1〜6)とテレビ録画(エピソード7〜8、ローグワン)で過去の作品をすべて見ておきました。
9作品もあったので時間がかかり、映画の公開が終わってしまうのではないかと思いましたが、何とか間に合いました。
過去作品の印象から書いておきます。
エピソード1〜3については、いま見ると正直もう、CG臭さがとても強い感じがしてしまいます。
逆に4〜6は、かなり映像が厳しいのではないかと思っていましたが、案外没頭できました。
1〜6がまさに「神話」という感じで厳かな空気があったのに比べると、初めて見た7,8はノリが軽く感じられてしまいました。
特に8については、ネットなどでの評価があまりよくないようですが、僕も科学的な矛盾やストーリーのつながりが気になってしまいました。
でも7も8も、心から笑えるところが多かったり、キャラクターのデザインもそれぞれカッコよかったりして、全体的にも悪い作品とは言えません。
そして9=スカイウォーカーの夜明けです。
8の気になったところは吹き飛びました。
ストーリーや映像のスケールが大きくなって、厳かな感じが戻ってきた印象でした。
やはり映画館で見た方が、画質や迫力も数段上がって見えます。
ネタバレになるのであまり言えませが、ある人物がとてもカッコよく見えました。
2時間半の真ん中あたりからだいぶこみ上げるものがありましたが、それが続き過ぎて、最後は正直途切れそうになりました。
映画館で見て良かったと思いました。
スターウォーズ全体でちょっと気になるところがあります。
どうしても4〜6の存在が大きすぎて、そこのファンに対するアピールが他の作品で多すぎる気がします。
少しセリフをリピートしたりするのはいいのですが、4〜6のキャラクターを持ち上げすぎている感じが僕はあまり受け入れられません。
そこまでずっと出演させなくても、思い切ってバッサリいなくなってもらった方が、返ってそのキャラクターの重みが増すと思うんですけどね。
4〜6を重視するなら、エピソード10以降は作ってほしくないかな。
僕は確か小学生高学年の頃、テレビで初めてスターウォーズを見ました。
父が面白いぞと言ってチャンネルを合わせ、一緒に見たのを覚えています。
その時の印象は強くて、大人になってから1と2が公開されたときは、映画館に見に行きました。
その頃思い始めたことが、自分のそれまでの生き方がダース・ベイダーと共通するところがあるということです。
ダース・ベイダーは自分の怒りや恐れに負けて闇の世界に堕ちてしまうわけですが、怒りや恐れを自分の力に変えているわけですよね。
僕は自分の力が抑え込まれているという感覚を常にどこかで感じていて、それを開放できるのが怒りに身を任せたときだけだと思っていました。
実際怒りをぶつけて何かをやったときの方が、自分の力をうまく発揮できることが多かったのも事実です。
正直、歌もそうでした。
ただ、やはりそうすることによって悪いことも起きてしまいますし、本当にそれで力を発揮することがよいことなのかと、葛藤を感じることもあります。
実は割と最近も、実際の年末の仕事で急遽あることを任されて、何かイライラしながらその仕事をやったことで、とてもうまくいったことがありました。
そのお陰でやる気も上がって、いま他の仕事でも力を出しやすくなっています。
そんなこともあって、僕はスターウォーズに妙な共感や興味を持っているのかもしれません。
忘れていても、ふとしたことからまた引き寄せられたりします。
今のところダース・ベイダーでい続ける様相ですが、いつか自分の意思で光の道へ踏み出すことができるんでしょうか?
映画館の帰り道、空には明るい満月が浮かんでいました。