東の果ての公開日誌

ネットに不慣れな表現好きによる欲求放出の庭

クルマらしいクルマ

自分が乗っているクルマを買い替えました。

カミさんからのお下がりで乗っていたマーチ(K12)からの乗り換えです。

マーチの最終走行距離は19万kmを超えていました。

初回登録から15年が経っていました。

 

新たに買ったのはFIAT 500です。

今まで自分でクルマを買うときは日本車を新車で買っていましたが、初めて中古の外車を買いました。

FIAT 500はずっとほしいと思っていたクルマです。

特にヨーロピアンなマイホームを建てた今の僕の目には、クラシカルなデザインがドンピシャでハマります。

身長の低い僕には、こういう小さい車が似合うと思いますし。

実はマツダ2のフルモデルチェンジをずっと待っていてそちらを買うつもりでしたが、今までの慣例からは外れてモデルライフが非常に長くなっていて、それでもまだまだモデルチェンジする気配がないので、諦めることにしました。

フィットの新車も考えましたが、普通に使えるモデルを選ぼうとすると完全に200万円を超えてしまうので、もう新車を買うのは無理だと思いました。

 

ネットで中古のFIAT 500を検索をしたら、県内の中古車屋さんで手頃なものが見つかり、実際にそのお店に行ってみました。

実車を見ると思ったよりきれいで、ナビもついていてBluetoothオーディオも使え、満足のいくものでした。

タイヤも新品で、車検は切れていましたが車検を新たに取った状態で支払総額95万円でした。

2018年登録のクルマなので6年くらいは乗れると考えると、前出のフィットと比べても1年あたりの金額は安くなります。

新車の場合はナビやETC、細かいオプションの値段ものっかってくるので、ほとんどの場合250万円近くになってしまうでしょうからね。

お店に行くまで即決するつもりはありませんでしたが、思ったより安くすみそうなのでつい即決をしてしましました。

購入の手続きや書類の準備は新車に比べるとずいぶん勝手が違い、戸惑うことがとても多かったです。

 

17日に購入して1週間運転しましたが、ウインカーとワイパーのレバーが日本車と逆になっていることにはやっぱりちょっと戸惑います。

500は「デュアロジック」といって、基本的にはマニュアルの構造のギアを電気的に制御してオートマのように動かしているようで、少し特殊な動きをします。

20年近くマニュアル車に乗っていた僕はそこまで違和感を感じませんが、ただシフトアップしたときに一瞬減速することがとても気になりました。

ミッションオイルを交換してみようとFIATのディーラーに相談してみると、交換しても改善される可能性があまりないと言われました。

前オーナーのクセが残っている可能性があるので、まずはマニュアルモードでしばらく運転してみて、シフトチェンジの仕方を学習させて様子をみた方が良いのではないかと、とても親切に教えてくれました。

そのお店から買ったお客じゃない僕に親切にしてもほぼメリットはないはずなのに、ありがとうございます...

実際マニュアルモードで運転してみると、少し改善された気がします。

急に改善されるというより、少しずつ改善されている感じがします。

 

気になるところを先に書いてしまいましたが、すごいと思うのは剛性感です。

ちょっとした段差を超えても、車体は1ミリもフニャッとしたりせず、塊がどっしり超えていく感じです。

足は固めですが、道路の凸凹が伝わって疲れるなどということはありません。

スタビリティが高いスバル車のような感じと言えばいいかな...

ただ低速は苦手のようです。

せっかちな僕はクイックに曲がったり発進したりする運転が好きですが、その趣向には合っていないかもしれません。

細かいことに動じないヨーロッパ人のような人向けなのかな?

でもどっしりしている分、質感は非常に高いですし、ステアリングの動きに対してタイヤが動く量は思いの外大きめだと思います。

50のいいオトナになった僕としては、500の趣向に自分が近づいた方がいいかもしれませんね。

 

結局のところ、マニュアルモードで運転を楽しんだり、しっかりした剛性感や内外装の質感を感じたりするとワクワクしているので、選択は正しかったと言えるのではないでしょうか。

最近ちょっと距離をおいていたクルマの楽しさと向き合って、新たなクルマの知見を身につけていこうと思います。