東の果ての公開日誌

ネットに不慣れな表現好きによる欲求放出の庭

経験と精緻

この間Stingニューアルバムをまだ聴いていないという話を書きましたが、聴くことができたので、印象を書いていきたいと思います。

"57th & 9th"というアルバムで、ニューヨークの交差点の名前がタイトルになっています。

やはり「13年ぶりのロックアルバム」という触れ込みが表すように、最初からギターがリズムを刻み続ける、まさに「ロック」というサウンドが前面にあります。

この13年のオーガニックなサウンドとは一線を画し、POLICE(Stingが所属していた超有名なバンド)時代を彷彿とさせるアレンジです。

ただ後半の曲は最近のアルバムで聴かれた、アコースティックなアレンジになっていて、アコースティックギターとヴォーカルだけの曲もありました。

今までこのブログで紹介してきたアルバムのことをよく知っている読者の方なら、僕が主にR&B系やジャズ系やワールドミュージック系の音楽をよく聴いていることが分かると思います。

すなわち、このアルバムの後半の曲のような方を好むということですが、何度か聞き込んでいけば、前半の曲も好きになっていきそうな気がします。

思慮深い歌詞とともに、味わい深いものだと思います。

僕は普段、洋楽のCDはたいてい輸入盤を買います。

今回はDVD付きのバージョンを買おうと思い、輸入盤ではそのDVDが見られない不安があったのと、日本語の字幕が欲しかったこともあって、日本盤を買いました。

DVDの内容は正直あまり濃いとは言えませんが、それぞれの曲がどんな意図で作られたかが、ライナーノートよりも分かりやすく説明されているので、これはこれで良かったと思います。

まぁ、Stingの年老いてきた感じも、映像で分かりやすくなってしまっていますが…

いずれにしても、毎回そうですが、Stingは真の芸術家で職人だと感じずにはいられません。

まだまだ最前線のアーティストとして、がんばってほしいです。