東の果ての公開日誌

ネットに不慣れな表現好きによる欲求放出の庭

冷たい夏の空

この1年くらい、ずっとボサノバを聴きたいと思い続けてきました。

どのアルバムを聴いていいか、なかなか考える機会がなくて、ちょっとだけ調べて定番中の定番、スタン・ゲッツジョアン・ジルベルトの「ゲッツ/ジルベルト」を買いました。

僕も生まれる前の1964年の作品です。

聴いてみると、やはりブラジルの青空を感じる非常に気持のよいものです。

先日書いた、手嶌葵の「I Love Cinemas」の2枚と共通するような、力を入れず自然な感じの演奏が、最近の僕の好みに完全にマッチします。

ボサノバは普通ジャズの1分野として分類されることがほとんどで、僕はジャズとしても好きですが、個人的にどちらかというとワールドミュージックとして捉えているので、その音楽がよく演奏される場所に旅をしているような気持ちで聴きます。

テレビでも海外の風景を撮影した番組は熱中して見てしまいますが、音楽も海外の風景を思わせるものは大好きというワケです。

特にこのアルバムが発表された頃はおしゃれな音楽として扱われることが多かったようですが、僕はもっとオーガニックなイメージで捉えています。

極端に言えば民謡のようなイメージで、何度も好きだと公言している、ケルト音楽に近い場所にあります。

特にピアノとギターとベースとドラムの伴奏が旅情を呼び起こしてくれますが、正直スタン・ゲッツのサックスは、ちょっとそれとはズレた感じを受けてしまい、僕の好みというわけではない印象です。

純粋に音楽としてはすごいんでしょうけど、僕の耳では理解できていないのかもしれません。

でも夏の音楽ソムリエ・アイテムとしては、ホントによく使えるアルバムだと思います。

2人目の子供ができて忙しいところはありますが、音楽をうまく聴いていって、気持ちを落ち着けたいです。