東の果ての公開日誌

ネットに不慣れな表現好きによる欲求放出の庭

晩秋の癒やし

最近オリジナルラブのアルバムを聴く機会が多くなりました。

先週ハマったのが「街男 街女」というアルバムです。

このアルバムが発売された頃は、僕の人生の中でも1、2を争う重く暗い時期で、アルバムの歌詞の世界観もせつなさと悲壮感が漂いまくっていて、仕組まれたようなシンクロを感じたものでした。

どっぷりとその曲に浸ったので、このアルバムを聴くたびにその頃の気持が少し蘇ります。

このところ気持ちが重くなっていたので、再び僕とこのアルバムはシンクロを起こしたようでした。

ちょうど空が厚い雲に覆われていたタイミングでクルマの中で聞いたので、情景にまで曲がマッチしていました。

結婚して子供ができてからは、完全に暗さしかない世界観や退廃的な描写には、距離感を感じるようになりました。

以前はそういうものも好きだったのですが、今は目にしたり耳にしたりしてもピンと来ず、積極的に近づこうと思うことはありません。

結婚前と比べると、これは自分の中の一番大きな変化だと思います。

ただ今回は、たまたまこのアルバムを聴いたらしっくり来ました。

結婚前の精神状態に戻っているということではなくて、ちょっとふさいでいただけだと思いますけどね。

辛いイメージとつながってはいますが、返って重たかった気持ちがほんの少し楽になりました。

改めてよく聴くと、やはり僕はこのアルバムの歌詞が好きで、とても美しく描かれているなと感じます。

これは実際に意図されたものではなく、普通はこんなこと感じないのかもしれませんが、情景描写が巧みなように思えます。

「赤い街の入口」に立っているところや、「銀ジャケット」を着ている様子など、その場面で使うには一番美しい色が印象的に描かれている気がします。

他のアルバムではこういうことはあまり感じません。

ところでずっと書いていませんでしたが、夏に発売になった新しいアルバム「ラヴァーマン」も、なかなか気に入っています。

聴くほどに味わいが深まって、また聴きたくなる1枚です。

タイトルの通り、ラブソングをフルに詰め込んだアルバムで、気持ちの良い曲が多いからでしょう。

自然と一緒に歌ってしまい、曲を聴いていない時もメロディーが頭に浮かんできます。

秋も深まってきましたので、音楽がしっとりと心にしみる時期なのかもしれません。

クリスマスも近づいてきているので、クリスマスアルバムもどんどん楽しんでいこうと思います。