東の果ての公開日誌

ネットに不慣れな表現好きによる欲求放出の庭

第4回チキチキ音楽ソムリエ

本格的に秋、という風が吹くようになりました。 行楽のシーズンです。 そう、ドライブにも絶好のシーズンです。 ということで、今回こそ音楽ソムリエのコーナーになります。 晴れた秋の空によく合う、ドライブを気持ち良くする曲を集めました。 (1)Basia 「Clear Horizon - The Best Of Basia」 僕がドライブ中の風景にドンピシャの曲をかけることに燃え出したのは、Basiaがきっかけと言って間違いないでしょう。 「The Sweetest Illusion」というアルバムが始まりでしたが、地中海沿岸の乾いた風を思わせる音色と、日本ではあまり聞かないアレンジが、海沿いを運転していた僕をエキゾチックな興奮に導いたのでした。 Basiaは都会的なダンスナンバーを歌うというイメージで広まっているようですが、どちらかというとオリーブの香りがするほどオーガニックな感じのアレンジが多いと思います。 それがよく晴れた日の雄大な海沿いの風景を完璧に美しく演出してくれるので、ヤミツキになりました。 「The Sweetest Illusion」を選ばなかったのは、このベストアルバムの方がオーガニックな曲を集めたような印象なので、「海沿いのドライブに合う」という観点からはベターだと思ったからです。 (2)Carole KingTapestry」 またベタな選択ですが、意外と忘れがちなアルバムではないでしょうか。 現に実は僕も、今回の3枚を選んでいる時にチョイスから漏らしてしまいそうになりました。 そのくらい「当たり前」になるほど、王道のハイクォリティな名盤ということでしょう。 このアルバムのいくつかの曲も日本のCMでよくかかっていたので、1曲も聴いたことがないという日本人は少ないでしょう。 Carole Kingの声は懐かしさを呼び起こすような声で、もの淋しい感じの秋には絶妙なブレンドになります。 歌詞もちょっとせつなくて、しかも僕たちが生まれた頃に発表されたアルバムなので、郷愁に浸りたいならこれでしょう。 (3)Norah Jones 「Feels Like Home」 Norah Jonesはジャズに分類されることが多いですが、ジャンルを横断したような曲を歌っていて、このアルバムは中でもカントリーの匂いが強い1枚です。 聴いているとときどき、何もない荒野が思い浮かびますが、そんなイメージが乾いた秋の空とマッチします。 さわやかだけど、ダラダラしたい日に合うアルバムと言えばいいでしょうか。 Norahの歌い方はそんな感じで好きです。