東の果ての公開日誌

ネットに不慣れな表現好きによる欲求放出の庭

自分がやれることをやる

久しぶりのマツダ礼賛運動です。

MAZDA 3」の日本仕様が正式発表されました。

そうです、今まで「アクセラ」と言われていたクルマのフルモデルチェンジです。

「新世代商品群」と呼ばれるクルマの第1弾。

前回のフルモデルチェンジのときもここに書き込んでいましたね。

海外では今までのモデルも「MAZDA 3」と呼ばれていましたが、いよいよ日本での名前も「MAZDA 3」になります。

ブランド名、すなわちメーカーの名前をでーんと入れて、「3」をつけただけの名前です。

ブランド力に自信がないと、とてもつけられない名前だと思います。

正直、10年くらい前までのマツダでは考えられないことでした。

実際日本人のマツダに対するイメージは、この10年でだいぶ上がったのではないでしょうか?

もともと海外では良いブランドイメージを持たれていたようですが、なぜか本国の日本でのイメージが一番悪いような感じでした。

実際公開された写真を見ると、もういよいよ他の日本車とは完全に一線を画しています。

外装のデザインだけでなく、内装も日本車という感じはしません。

マツダは「引き算の美学」と言っていますが、日本車にはあまりない考え方で、シンプルさに美しさを見出すその考えは、僕の個人的な好みにはピッタリ合っています。

見た目のデザインばかりでなく、外から入るノイズや、警告音の音質、オーディオの音質など、音にもこだわっているようです。

技術的にも、乗員が疲れないように振動を高度に制御したりしています。

燃費もパワーも上がる「火花点火制御圧縮着火」エンジンを世界で初めて量産化し、秋から搭載できるようになります。

これはマツダだけが成功した技術です。

あらゆる分野で高い水準を達成しようとしていることが感じられます。

そのぶん値段は上がってしまっていますけどね。

マツダは販売台数をそれほど伸ばそうとは考えていないようです。

だから販売台数を伸ばすよりも、一定層に確実に選んでもらえるクルマを作って、会社を維持できるだけの利益を確保することを優先しているようです。

ヨーロッパの企業などではそういう考え方も多いようですが、今の日本でそんな考えをできるなんて、ものすごいことだと思います。

最近のマツダは迷いがない気がします。

日本の自動車メーカーは巨人が多いので、マツダはそれほど大きくないように感じますが、日本の企業全体を見ればかなり大きい方に入るはずです。

そんな大企業にとっては、やはり販売台数や売上をどんどん伸ばしたいという意見は強く出てくるでしょうし、できるだけ一般的な道を歩もうとする大企業病のような考え方になりがちだと思います。

それなのになぜ、独自の価値観でブレずに突き進めるのか、不思議でしかたありません。

車種によらずあえて「同じ顔」のデザインをしてしまうところも、どうしたらあんな勇気が持てるのでしょうか。

こんなに褒めちぎりましたが、我が家ではMAZDA 3を買うつもりはありません。

収入が今の倍くらいあれば迷わず買うかもしれませんが、同じ世代の平均年収よりだいぶ低い収入の我が家では、残念ながら買えません。

デミオの後継の「MAZDA 2」が出るのを待ちます。

MAZDA 3を発表したマツダの姿に、改めて自信を持つことの大切さを実感しました。

アクセラに比べて名前が浸透しているデミオが、それでもデミオの名を捨てて「MAZDA 2」になってくれることを、期待して待とうと思います。