東の果ての公開日誌

ネットに不慣れな表現好きによる欲求放出の庭

キラキラのリバーブにつつまれて

なんとなくAbema TVを見たら、ちょうど「めぞん一刻」の最終回をやっていました。

以前も少しAbemaでやっているのを見たりしていましたが、見たらたまたま最終回とい宿命的な出会いをしました。

そのあと生放送でなくオンデマンドでも見ることができたので、もう1度見たくなって最後の3話を見てしまいました。

平成も終わろうとしていますが、「めぞん一刻」は昭和最後のマンガの名作もいいところです。

僕は小学生のころ、比較的最初の方からテレビアニメで見ていましたが、中学の友人がマンガの最後から2巻を貸してくれました。

アニメで見たときはどちらかというと「笑い」を中心に見ていましたが、マンガの完結はそこからちょっと予想もできなかった素晴らしい「ドラマ」でした。

友人はその素晴らしさを分かち合いたかったのかもしれません。

これを機に、僕は作者の高橋留美子さんのファンになり、「めぞん一刻」は全巻そろえて、大人になってからも「犬夜叉」を全巻買ってしまいました。

めぞん一刻は平成以降しか知らない世代でも楽しめると思いますし、特に30代の涙腺がゆるくなってきている人たちがいま読んだら、最後は号泣してしまうケースも多いと思います。

高橋留美子さんは表情の描き方や心情の描写が非常に繊細なので、これをアニメにするのはものすごい大変だったのだと思います。

もう何度もマンガで読んだりしているので、正直今回アニメでは物語自体にそれほど感情移入できませんでしたが、意外にも心にしみたのが、エンディングテーマでした。

ピカソさんの歌を聞いていると、中学時代の頃のいろいろな淡い思いが自然によみがえっってきました。

歌詞などの言葉から思い出したりしたわけではなく、聴覚が直接記憶に結びついた感じでした。

そういえばこんな気持だったなぁと、懐かしいような恥ずかしいような清々しいような心地になりました。

さすがに30年以上前のものなのでサウンドは古いですが、でもチープな感じはしませんでした。

実はこのエンディングではなくオープニング曲は、僕が初めて買ったレコードだったりします。

思わずそれに近い頃に発売された遊佐未森さんのデビューアルバムも聴いてしまいました。

音や音楽というのは、記憶を呼び起こすものなんだということを改めて実感しました。

平成や昭和に返りたくなったら、その頃の曲を聴いてみましょう。