東の果ての公開日誌

ネットに不慣れな表現好きによる欲求放出の庭

つれづれなるままに秋

今年は最初の台風ができるのが遅かったですが、一度台風が来ると、それからは次々にやって来ています。

上陸する台風も多くて、しかもいつもは少ない東日本に上陸することが多い感じです。

大雨の中、外に出るのは嫌ですが、建物の中にいて雨風の音を聞いているのは、ちょっと好きです。

なぜか落ち着く感じがします。

子供の頃、大雨と雷が来た時、僕は自分の家や親戚の家の中にいると、なぜか音の聞こえ方が変わるのを感じました。

あらゆる音、特に人の声が、近くで聞こえているはずなのに、遠くから聞こえているような聞こえ方になりました。

ある意味、離人症のような感覚に陥りました。

気圧の変化で、耳がおかしくなっていただけかもしれませんけどね。

でもその感覚は決して嫌いではなく、どこか楽しみにしているふしがありました。

その時も、雨風や雷の音に、落ち着きを感じていたのでしょう。

なぜか囲まれて守られているような感覚があったと思います。

今はそこまで雷や台風を楽しみにしているわけではありませんが、最近はまた、その子供の頃の感覚が戻ってきているような気がします。

子供と一緒に暮らしているからでしょうか?

台風が行った後は、空気がきれいになった感じがするのも好きです。

いろんなものが飛ばされて、散らかったりしているのが見えたりしますが、それでも「きれい」という感覚は負けません。

もちろん台風一過も気持ちいいですけどね。

台風一過とともに、空が秋っぽくなっていくのを感じます。

何かモヤモヤした気持ちも、台風が一部吹き飛ばしてくれるような気がします。

その分ちょっとさみしい感覚が付いてきますが、それはそれで好きです。

秋のもの寂しいような匂いもかすかに感じられるようになってきた、季節の境目でした。