東の果ての公開日誌

ネットに不慣れな表現好きによる欲求放出の庭

野生の丸み

職場の駐車場でゲンゴロウを見ました。

アテンザを停めた瞬間、何かがガラスにぶつかってきて、降りて見たらゲンゴロウでした。

ちょっと緑がかった「クロゲンゴロウ」というやつだったと思います。

僕は子供の頃、水生昆虫にハマっていました。

昆虫自体も好きでしたが、水生昆虫は水・陸・空のすべてを制覇できるところが、たまらなく好きだったんだと思います。

中でもゲンゴロウは、水生昆虫界のオオクワガタと思える存在で、潔くシンプルな丸いフォルムは、僕の心をわしづかみにしていました。

僕が子供の頃でも、この辺りでゲンゴロウはほとんど見かけることができず、「コシマゲンゴロウ」という体長1cmくらいの小さな種類をたまに見つけることができるくらいでした。

僕は本種をどうしても見たくて、学校の図書館の本にゲンゴロウが住んでいると書いてあった、八ヶ岳の入笠湖というところへ、親にせがんで連れて行ってもらいました。

結局入笠湖でもゲンゴロウを見つけることができず、僕の中でゲンゴロウは幻となったのでした。

学生時代に行ったどこかの水族館でゲンゴロウを見ることができましたが、生きているのか死んでいるのか分からないような状態で、感動を得ることはできませんでした。

今回初めて見たクロゲンゴロウは2cmくらいで、僕が見た野生のものでは断トツに大きいものでした。

黄色い縁取りのある本種ではありませんでしたが、ちょっと子供の頃の思いを蘇らせました。

と、前置きの方が長くなってしまいましたが、iPhone6が発表になりましたね。

そう、iPhoneのデザインが丸みを帯びたこととゲンゴロウがリンクしたのです。

iPhoneについては正直、画面が大きくなったということだけで、後はあまり大きく変わらないという印象を受けてしまいました。

Androidに歩み寄ったというイメージだけ与えてしまうのではないでしょうか。

どちらかと言うと、ハードウェアよりiOSの進化の方が全面に出ている印象で、そこがAppleらしいところなのかなとも思いました。

そしてその丸みを帯びたデザインは、どこかで見たことがあると思いました。

しばらく思い出せませんでしたが、1日経ってから、「iPod touch」に近づいたことに気づきました。

今のiPodが出てから2年が経つというのに、何か不思議な現象です。

そしてもう一つ、新しいマツダロードスターの外観が公開されました。

この手のクルマとして、やはりいたるところにセクシーな丸みを持ったデザインです。

前のフェンダーが妙に盛り上がっていて、それが今までの日本車にないような迫力を与えています。

でもまだ見慣れないせいか、それに対する「目」のバランスにちょっと違和感を感じます。

もうちょっと大きくするか、あえてもっと小さくするか、もう少し中央に寄せるかした方が、もっと迫力が出る気がするんですけどね。

フェンダーの形については、もしかしたら同じシャシーを供給することになるアルファロメオが関係しているんじゃないかと思いました。

丸みを帯びた物体は剛性が高くなると聞いたことがあります。

丸くなるのは、身を守るための変化なのかもしれません。

僕自身も、最近丸みを帯びてきた(見た目の話ではないですよ)という感覚がつきまとうこの頃でした。