東の果ての公開日誌

ネットに不慣れな表現好きによる欲求放出の庭

柳の下の怪談

栃木市の「サマーフェスタ」に行ってきました。 正直言うと、僕も知らないうちに始まっていたお祭りで、実際に存在を知ったのは今年のことです。 栃木市では秋祭りの方が有名ですが、おそらく昔からあった「百八灯(籠)流し」という伝統行事に合わせて、山車や神輿を出したり、スーパーカーのイベントを開いたりして、拡張したお祭りのようです。 恥ずかしいことに、約30年栃木市に住んでいたのにも関わらず、百八灯籠流しをまともに見たのは始めてです。
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派手な催しではありませんが、風情のある静かな儀式です。 蔵の街を流れる巴波(うずま)川で行われて、柳の木なども多いので、その情景が歴史を感じさせます。 「百八」という数字からもわかるように煩悩を流すための行事で、流したろうそくは安産のお守りになると言われています。 カミさんの妊娠中には、おふくろが頑張ってそのろうそくをもらってきてくれました。 そのお陰様で生まれた娘とくれば、あまり自分で歩こうとせず抱っこをせがむようになってしまいました。 実は2週間前に別の祭りにも来て、その時も同じ状態でした。 その時は叔父と叔母に会ったら泣き出してしまいました。 いろいろ分かるようになって人見知りが激しくなってきたので、おそらくパパとママの知り合いに会って話しかけられるのが怖くて、抱っこをせがむのでしょう。 娘よ、これからお前は大きくなると、いろいろな煩悩にさいなまれて、怖いことが増えてしまうんだぞ。 夏のこの時期だから、納涼のために言ってみたけどな。