東の果ての公開日誌

ネットに不慣れな表現好きによる欲求放出の庭

微かなカオリ

だいぶ虫が鳴くようになってきましたね。 虫の鳴き声や風鈴の音などを聞いて感慨深くなることは、日本人以外ではあまりないようですが、何とも言えない情緒を感じます。 特に虫の鳴き声は、これから秋になっていくという知らせになるので、「活気のあった夏が終わってだんだん寂しくなっていくよ」という気持ちとリンクしていて、まさに日本人として「切なさに弱い」感性をくすぐられます。 春に書いた、桜を見た時に呼び起こされるあの感情に似ているような気もします。 ところが今年は、そんな気持ちも立ち消えてしまうような事態に見舞われています。 アパートの天井に虫が潜り込んで、耳のすぐそばで大音量の鳴き声がなっています。 カミさんとアパートの管理会社も呼ぼうかという話になっています。 日本的な情緒というのは、やっぱり「微か」なのがいいんでしょうね。 はっきりくっきりと前に出てしまうようでは、じっくり味わえないようです。