春の話をしたばかりですが、震災からちょうど1年の翌日、大田原ではにわか雪が降りました。
東北では雪が降っていたのは当たり前だったと思いますが、雪で凍りついたクルマで宇都宮に帰った僕は、「どこまで行って来たんだ」という目で見られていたと思います。
ただ、帰る時は雪はすっかりやんで、よく晴れた夜空に半月が浮かんでいました。
このブログの前身にも書きましたが、僕は月も好きです。
灯りもほとんどない田舎道を進む中で、一つだけ明るい月が雲や山の稜線をぼんやりと浮かび上がらせるさまは、何とも言えない美しい光景です。
慣れない職場で仕事したり、震災の悲しい記憶を思い出したりする中で、ほっと気持ちが和みました。
「花鳥風月」とはなんと素晴らしい表現でしょうか。
ただ「鳥」だけは、今の僕にはまだよく理解できていません。
田舎での暮らしもやっぱりいいなと、今も思っています。